データを一言でいうと
このページでいうデータは、写真や文字、音などを、スマホやパソコンで使える形にした記録です。
「データを保存する」と言われると、むずかしく聞こえるかもしれません。スマホで写真を撮り、あとから見られるように残すことも、そのひとつです。
数字の表だけを指す言葉ではありません。送ったメッセージも、録音した声も、ゲームでどこまで進んだかという記録もデータです。
まずは、紙飛行機とその写真を比べてみましょう。
漫画:飛行機は、どこにいる? 全4ページ
紙飛行機をスマホで撮ったあと、実物を箱へしまいます。スマホの写真は、どうなるでしょう。
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この漫画は、写真と実物の違いを伝えるためのお話です。スマホの中に実物が入るわけではありません。写真として残した記録を、画面に映しています。
紙飛行機をしまっても、写真には残る
机の上にある紙飛行機を、スマホで撮ったとします。そのあと実物を箱へしまっても、保存した写真には机の上の紙飛行機が写ったままです。
写真に残っているのは、撮ったときの色や形の記録だからです。紙飛行機そのものが、スマホの中へ入ったわけではありません。
この写真の記録が「画像データ」です。画像は、写真や絵をまとめて呼ぶ言葉です。
「飛んだよ」と文字を打って残せば、それは文字のデータになります。同じ紙飛行機のことでも、写真で残すことも、言葉で残すこともできるのです。
イト
飛行機をしまっても、写真にはまだ写ってるんだね
ユイ
写真を撮ったときの様子が、残っているんですね
マコト
そう。あとで見られるように残した、この記録もデータなんだ
ピコ
『データ』と言われたら、まず何の記録なのか考えてみよう
写真も、文字も、音もデータ
見た目や聞こえ方は違っても、スマホやパソコンでは、それぞれ決まった方法で記録しています。
| 例 | どう記録する? |
|---|---|
| 文字:「飛んだよ」 | 文字に番号をつけ、その並びを記録する |
| 写真:紙飛行機 | とても小さな点に分け、点ごとの色を記録する |
| 音:録音した声 | 音の波の変化を、細かい時間ごとに数字で記録する |
| 動画:飛んでいる様子 | 続けて見せる画像や、音、再生するタイミングを記録する |
これは、おおまかな考え方です。実際に保存するときは、同じ部分をまとめるなど、量を減らす工夫もします。
ここでは、文字や写真などを、それぞれの決まりで記録するとわかれば大丈夫です。詳しいしくみは、文字、写真、音、動画のうち、気になったものから読めます。
「情報」と「データ」はどう違う?
この二つは、ふだんの会話では似た意味で使われます。いつでも、きっちり分けられる言葉ではありません。
たとえば、紙飛行機の写真を見て「赤い紙で作ったんだな」とわかります。ここで受け取った内容が「情報」。スマホに残っている写真の記録が「データ」と考えると、違いをつかみやすくなります。
なお、「データ」はパソコンの中だけで使う言葉でもありません。紙に書いた気温の記録などを指すこともあります。このページでは、スマホやパソコンで扱うデータに話をしぼっています。
なぜ「データは0と1」と言うの?
パソコンは、文字や写真をそのままの姿でしまっているわけではありません。細かく見ると、二つの状態を組み合わせて記録するしくみを使っています。この二つを「0」と「1」で表します。
たとえば、ランプが「消えている」「ついている」という二つの状態を思い浮かべてください。
ランプがひとつなら、表せるのは二通りです。二つ並べると、「消・消」「消・点灯」「点灯・消」「点灯・点灯」の四通りになります。たくさん並べれば、表せる組み合わせも増えます。
ただし、パソコンの中にランプが並んでいる、という説明ではありません。実際には電気の状態などを使います。ランプの図は、二つの状態を見分けるための例です。
0か1を表す、ひとつ分を「ビット」と呼びます。この段階で0と1の計算を覚える必要はありません。写真などの記録も、細かく分けるとこの二つで表せる、というところまでで十分です。
「データの量」と「保存の決まり」は別の話
写真や文章などを、名前をつけたひとまとまりとして保存したものを「ファイル」と呼びます。写真1枚を、ひとつのファイルとして保存することがあります。
ファイルを見ると、次のような表示が出ることがあります。
| 画面で見る言葉 | 何を表している? |
|---|---|
| サイズ:2MB | そのファイルのデータの量。「MB」はメガバイトと読む、量の単位 |
| 形式:JPEG | どんな決まりで保存しているか。「JPEG」は写真によく使う決まりの名前 |
データの量は、スマホにどれくらい保存できるかに関わります。一方、保存の決まりは「ファイル形式」と呼ばれ、その写真をアプリで開けるかなどに関わります。
「量が多い」と「このアプリでは開けない」は、違う困りごとです。画面に出た言葉を分けて見ると、何を調べればよいかがわかりやすくなります。
量の読み方はバイトとは、保存の決まりはファイル形式とはで確かめられます。
写真を送ると、何が届く?
友だちに紙飛行機の写真を送る場面でも、データが使われています。
- 写真を撮ると、そのときの色や形が記録される。
- アプリで送ると、写真の記録がインターネットなどを通って相手に届く。
- 相手のスマホがその記録を読み、画面に写真を映す。
紙飛行機の実物が、相手のスマホへ移るわけではありません。また、ふつうに写真を送っただけで、手元の写真が消えるわけでもありません。相手に届くのは、写真を見せるためのデータです。
なお、送るアプリによっては、写真の大きさやデータの量が変わることがあります。
「データ」と言われたら、何のことか確かめる
「データを送ってください」だけでは、写真なのか、文章なのか、まだわかりません。「どの写真ですか」「このメモのことですか」と聞いてよいのです。
「データを消します」と出たときも、何が消えるのか、どこにあるものが消えるのかを見ます。意味がわからないまま、先へ進める必要はありません。
「データ」という言葉の中身を、写真、メッセージ、ゲームの記録などに言い直す。そうすると、自分に関係のある話として考えやすくなります。
読んだことを、ひとつだけ確かめるなら
紙飛行機を箱へしまうと、保存した写真からも紙飛行機が消えるでしょうか。
答えと理由を見る
消えません。写真には、撮ったときの様子が記録されているからです。実物を動かしても、保存した写真の中身はそのままです。
余裕があれば、「実物」と「その写真」を紙の左右に描いてみてもよいでしょう。描かずに読み進めても大丈夫です。
物語で続きを読みたい人は、第2話「ぜんぶデータって本当?」へ。文字や音がデータになる世界を、イトたちと見に行きます。







