ビデオ通話で自分だけ固まる原因は?30秒の切り分けと6つの手順

30秒でわかる答え

ビデオ通話が固まったら、誰の映像が誰に止まって見えるかを確かめます。自分と相手の端末、通信、通話サービスが候補です。映像が必要なければカメラを切り、声だけで続けられるか、一条件ずつ比べます。

ユイ

また「ユイさん、固まってます」と言われました。相手の顔は、なめらかに動いているのに

イト

すみっこのユイも、ちゃんと動いてるよ。固まってるのは、むこうの画面じゃないの?

ビデオ通話が固まったら、「誰の映像が、誰に止まって見えるか」を確かめます。自分の端末や通信、通話サービス、相手の端末などが候補です。映像が必要な場面でなければ、まずカメラを切り、声だけで続けられるか試します。

画面のすみの小窓で自分の顔が動いていても、それだけでは相手に届いているか分かりません。小窓に映るのは、手元のカメラの映像です。Google Meetのヘルプも、自分の映像と音声に問題がなさそうでも、ほかの人には届いていないことがあると説明しています。

ビデオ通話が固まるのは自分のせい?相手のせい?30秒で切り分ける

自分の画面では分からないので、相手に一言だけ聞きます。「私の映像、みなさんにも止まって見えますか?」

見え方先に確認する候補すること
2人以上に、自分の映像が止まって見える自分の送る側、通話サービスや共通の通信経路カメラを切り、次の章を上から試す
一人にだけ、自分の映像が止まって見えるその人の受ける側や、その人までの通信経路その人に、次の章の5と6を頼む
自分の画面で、一人の映像だけ止まるその人の送る側、その映像の通信・表示ほかの人にも止まって見えるかを聞く
自分の画面で、全員の映像が止まる自分の受ける側(端末・下り)、通話サービス受け取る映像を軽くする
声は聞こえるのに、映像だけ止まる通信の余裕、映像の処理やカメラ声だけ残る理由へ

※ 表は原因の判定表ではなく、確認先を選ぶ目安です。1対1なら、別の相手との通話でも同じ症状が出るかを比べると、自分側の共通条件を調べやすくなります。

返事を待つあいだにも、手は動かせます。

通話やオンライン会議を切らずに、いますぐ試す6つの手順

負担の小さい操作から、1回に1つずつ試します。カメラを切るのと部屋を移るのを同時に行うと、直っても、どちらで改善したのか分からなくなります。

  1. カメラを切る: 顔を映す会議(720p)の上りの目安は1.2〜2.6Mbps、声だけなら0.1Mbps(Zoomなど3社の公式の値)。これらの目安では必要な通信量を大きく減らせます。声が途切れず届けば、映像の送信や処理を調べる手がかりになります
  2. 送る画質を下げる: カメラを戻すなら、パソコンのGoogle Meetは設定 →「動画」→「送信時の解像度」を「標準解像度(360p)」に。Zoomはビデオの設定でHDを切ります(HDは通信もCPUも多く使う、とZoomの案内)。LINEの画質の設定は、「ホーム」→「設定」→「通話」の中にあります(iPhoneは「ビデオ通話の画質」、Androidは「通話の詳細設定」)
  3. ほかの送信を止める: 同期やバックアップを一時停止します(止め方の例)。家族の動画も待ってもらいます。同じWi-Fiでだれかが動画や音楽を流すと、ビデオ通話は途切れがちになります(AppleのFaceTimeの案内)
  4. タブとアプリを閉じる: 使っていないものを閉じます。Google Meetは、Meetの窓を小さくすることも勧めています
  5. ルーターのそばへ行く: Wi-Fiは行きも帰りも同じ電波なので、弱い場所では送るほうも落ちます。つなげるなら有線に(部屋ごとの比べ方はWi-Fiなのに動画が止まるときの手順)
  6. 回線を替える: スマホなら、Wi-Fiと4G/5Gを切り替えます(LINEの案内)。Google Meetは、スマホのアプリや電話から入り直す方法も挙げています

※ VPNは、切ると良くなることがあります(Google Meetの案内)。仕事で決められたVPNは、自分の判断で切らず管理者に相談します。

アプリの画面で通信や処理の状態を見ながら、相手にも映像が戻ったか確認します。

TERM PRIMER

ビデオ通話が固まる原因|この記事に出てくる言葉

リアルタイム通信
チャットやライブ配信のように、ほぼその場で情報を届ける通信です。
Mbps
1秒間にどれくらいのデータを送れるかを表す通信速度の単位です。
Wi-Fi
ケーブルを使わず、電波で端末をネットワークにつなぐしくみです。
パケット
大きなデータをインターネットで運びやすくするために分けた小さなかたまりです。

通信の状態は、アプリのどの画面で見られる?

アプリ開き方見えるもの
Zoom(パソコン)ビデオのボタンの横の上向き矢印 → Video Settings → Statistics送信と受信に分けた、遅れ・届く間隔の乱れ(ジッター)・パケットロス。CPUとメモリの使われ方
Google Meet「その他のオプション」→「トラブルシューティングとヘルプ」通信か端末の問題を見つけると、ボタンに赤い丸が付き、直し方が提案される
Teams「その他のアクション」→「設定」→「通話正常性」往復時間、パケットの損失、ジッター、送っている映像のコマ数。15秒ごとに更新
LINEヘルプに、状態を見る画面の案内はない別の回線(4G/5G/Wi-Fi)で通話できるかを確かめる

※ 2026年10月10日に各社の公式ヘルプで確認。Zoomのヘルプは英語なので、項目名は英語のまま書きました。

数字の目安もあります。Zoomがすすめるのは、遅れ150ミリ秒以下、ジッター40ミリ秒以下、パケットロス2%以下。Teamsは、往復時間200ミリ秒未満、ジッター30ミリ秒未満、パケットの損失2%未満を一般的な値としています。

Zoomは、あやしい値にオレンジ、問題のありそうな値に赤の印を付けます。印が送信の列なら自分から出る道、受信の列なら届く道です。Teamsでコマ数が少なく画質も悪いなら、端末の性能や空きの不足かもしれません(Teamsのヘルプ)。

相手はなめらかなのに、なぜ自分だけ固まる?

自分の顔が相手の画面に映るまでを、中継サーバーを使う通話の例で追います。

自分の小窓に映ることと、相手に届くことは別

  1. 自分の端末

    カメラで取り込み、送れる形にする。小窓は手元の映像

  2. 自分から送る通信

    Wi-Fiや携帯回線などを通って外へ送る

  3. 通話サービス

    相手へ映像を中継する

  4. 相手の通信と端末

    受け取った映像を組み立て、画面に表示する

相手の映像は逆向きに届きます。実際の経路はサービスや接続方式で異なり、途中の一か所だけで原因が決まる図ではありません。

全員に自分の映像が止まって見えるなら、自分の送信や共通の経路を先に確認します。一人にだけなら、その人への経路や受信・表示も候補です。小窓が動いていることだけでは、その先の通信や相手側まで正常とは言えません。

速度テストは速いのに固まるのは?

速度テストで目に入る大きい数字は、たいてい下り(受け取る速さ)です。自分の映像が通る上りは別の数字で、4Mbpsは、掲載したZoom・Google Meet・TeamsのフルHDの上り目安を満たす数字です。ただし速度だけで通話品質は決まりません(上りの測り方と目安)。

速度が足りていても、届く間隔の乱れや端末の処理などで固まることがあります。通話はリアルタイム通信なので、長くためて遅れを隠す方法にも限界があります。YouTubeのライブ配信は、手元で少しためてから映します。いちばん速い設定でも、遅れは「5秒未満」(ライブ配信が遅れる理由)。通話でZoomがすすめる通信の遅れは、0.15秒以下です。通話にも短い揺れを吸収する仕組みはありますが、大きな遅れやデータの欠落を吸収しきれない場合は、映像が乱れることがあります。平均の速度だけでは分からない部分です。

ためる余裕がないと、もう一つ不思議なことが起きます。映像は止まるのに、声は届くのです。

声は聞こえるのに、映像だけ止まるのはなぜ?

イト

声はふつうに聞こえるのに、顔だけ止まるの、へんじゃない?

ユイ

声が届いているなら、回線は大丈夫ですよね。止まるのは、カメラの故障でしょうか

声は映像より少ないデータ量で届けられるため、映像が止まっても声は続くことがあります。アプリが音声を優先する場合もあります。

声の目安は0.1Mbps。顔を映す映像は、その10倍以上です。通信が細くなると、Teamsは映像より音声の品質を優先し、Google Meetは映像の解像度を下げます。ただし、映像だけ止まる原因には、カメラや端末の処理もあります。音声が続くことだけでは決めず、小窓の動きとアプリの状態表示を合わせて見ます。

小窓の自分まで止まっているなら、話は別です。通信へ出る前なので、カメラか端末の処理を疑い、通話から出て入り直します。反対に、映像は動くのに声が途切れるなら、手順3の送信の重なりを先に確かめます。

相手の映像だけ止まるとき、自分の側でできることは?

一人の映像だけ止まるなら、ほかの参加者にも同じように見えるか聞きます。全員の映像が止まるなら、自分の受信・表示やサービス側を候補にします。受け取る映像を軽くしたときに改善するかも手がかりです。

  • パソコンのGoogle Meet: 設定 →「動画」→「受信時の解像度」を下げる。「音声のみ」にすると映像を表示せず、使うデータ量が最小になる
  • Zoom: 参加者を並べる表示で、Zoomがすすめる受信の速さは25人ぶんで2.0Mbps、49人ぶんで4.0Mbps。1対1(720p)は1.2Mbpsなので、並べる人数を減らすと軽くなる

大人数の会議では、受け取る映像の量や端末の処理負担が増えることがあります。表示人数を減らした前後で比べてみます。

それでも直らないときは、どこを見る?

状態次に見る所
別のアプリで通話しても固まる端末や回線など、共通して使うものを確認する
このアプリだけ固まるアプリかサービスの側。公式の障害情報を見る
動画やWebページも止まる動画が止まる原因の順に確かめる
有線でも、日を変えても固まる日時・端末・アプリ・症状を控え、管理者やサポートへ相談する。有線で続くことだけでは回線契約が原因とは決まらない

確認クイズ:固まる理由を人に説明できる?

Q1. ビデオ通話で自分だけ固まる原因は何ですか?

A. 端末の映像処理、送受信の通信、通話サービスなどが候補です。誰に止まって見えるかを聞き、アプリの状態表示や条件を変えた比較と合わせて調べます。

Q2. 声は聞こえるのに、映像だけ止まるのはなぜですか?

A. 音声は比較的少ない通信量で届けられ、アプリが優先する場合があります。ただしカメラや映像処理の問題でも起こるため、通信不足だけが原因とは限りません。

Q3. 相手の映像だけ止まるときは、どうすればいいですか?

A. ほかの参加者にも止まって見えるかを聞きます。みんなにそう見えるなら相手の送信や共通の経路を、自分にだけなら自分の受信・表示や自分への経路を先に確認します。Google Meetなら「受信時の解像度」を下げます。

次に「固まってます」と言われたら

ユイはカメラを切りました。「声は、途切れずに聞こえます」と返事が来ます。ノートパソコンを持ってルーターのある部屋へ移り、カメラを戻すと、今度は「動きました」。

すみの小窓のユイは、最初からずっと動いていました。止まっていたのは、そこから先の道です。

次に「固まってます」と言われたら、「みなさんにも、止まって見えますか?」と聞いてみてください。返事を待つあいだにカメラを切り、声で会話を続けられるか確かめます。

ビデオ通話が固まる原因の参考資料

  • Accessing meeting and phone statistics(Zoom Support、2026-10-10閲覧)
  • Zoom system requirements: Windows, macOS, Linux(Zoom Support、2026-10-10閲覧)
  • Enabling HD video for Zoom Meetings(Zoom Support、2026-10-10閲覧)
  • 会議の動画と音声の品質に関するトラブルシューティング(Google Meet ヘルプ、2026-10-10閲覧)
  • 画質と音質の改善(Google Meet ヘルプ、2026-10-10閲覧)
  • Meet の会議とライブ配信用にネットワークを準備する(Google Workspace 管理者ヘルプ、2026-10-10閲覧)
  • ライブ配信の遅延について(YouTube ヘルプ、2026-10-10閲覧)
  • Microsoft Teams で通話と会議の品質を監視する(Microsoft サポート、2026-10-10閲覧)
  • Teams 用に組織のネットワークを準備する(Microsoft Learn、2026-10-10閲覧)
  • 音声通話やビデオ通話の問題(LINEヘルプセンター、2026-10-10閲覧)
  • 音声⋅ビデオ通話の便利な設定⋅機能(LINEヘルプセンター、2026-10-10閲覧)
  • iPhoneやiPadでFaceTime通話を受発信できない場合(Apple サポート、2026-10-10閲覧)

内容の最終確認日:

この記事について

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ビデオ通話が固まる原因を一文で説明してみよう

「ビデオ通話で映像が固まったとき、全員に止まって見えるか一人だけかで送る側と受ける側を見分け、通話を切らずに試す順番と、アプリで通信の状態を見る画面を使えるようになる。」を、いまの自分の言葉で一文にしてみてください。途中の説明でも大丈夫です。