Wi-Fi(ワイファイ)は、スマホやPCなどを電波でつなぎ、データをやり取りするしくみです。 家では、Wi-Fiルーターという機器との間で電波を使います。
スマホに線をつながなくても、ソファで動画を見たり、写真を送ったりできます。ただし、Wi-Fiはネット全体の名前ではありません。まずは、家で使う場面から見てみましょう。
線がなくても、どうやって届くの?
写真や動画は、スマホやPCで使える形の記録になっています。この記録が「データ」です。Wi-Fiでは、送る側がデータを電波の信号にし、受け取る側がその信号から読み取ります。
ラジオも電波を使いますが、Wi-Fiは受け取るだけではありません。スマホからお願いを送ったり、相手から返事を受け取ったり、両方の向きにやり取りします。
イト
写真そのものが、空中を飛んでるの?
ピコ
写真を表すデータを、電波の信号にして運んでいるんだ
ユイ
受け取ったほうが、その信号を読んで写真を表示するんですね
マコト
そう。目には見えなくても、データを送る側と受け取る側があるんだよ
Wi-Fiでつながる部分と、その先は別
家のスマホからネットの動画を見るときは、Wi-Fiでつながった先に、さらに通信の道が続きます。
家でネットの動画を見る場合
↕ 電波でやり取り
↕ ここから先の通信も必要
通信会社などの回線を通り、
動画を送るサービスへつながる
Wi-Fiで家の機器につながることと、その先の動画サイトまで使えることは別です。 そのため、Wi-Fiのマークが出ていても、外の通信や利用先で問題があれば動画は見られません。
インターネットは、世界中のいろいろなネットワークがつながったものです。ネットワークは、機器どうしがデータをやり取りできるようにつながった集まりを指します。Wi-Fiは、そうしたつながりを電波で作る方法の一つです。

ルーターとアクセスポイントは、何をするもの?
家に置くWi-Fiルーターには、主に二つの役割があります。
- スマホやPCと電波でつながる入口になる。
- 家の中のネットワークと、その先のネットワークをつなぐ。
電波でつながる入口の役割をする機器が、アクセスポイントです。違うネットワークどうしをつなぐ役割をする機器が、ルーターです。家庭用のWi-Fiルーターは、この二つを一台にまとめたものです。
学校やお店などでは、アクセスポイントとルーターが別の機器になっていることもあります。「Wi-Fi」「ルーター」「インターネット」は同じものの言い換えではなく、しくみや役割の名前が違います。
機器をもう少し知りたいときは、ルーターのしくみとアクセスポイントとはで読めます。
設定画面でWi-Fiの名前を選ぶのはなぜ?
スマホのWi-Fi設定を開くと、接続先の名前が並びます。これはどのWi-Fiにつなぐかを選ぶための名前です。説明書では「ネットワーク名」や「SSID(エスエスアイディー)」と書かれることもあります。
パスワードを使う家庭のWi-Fiなら、大まかな流れは次のようになります。ここではしくみを読むだけでよく、いま設定を変える必要はありません。
- スマホが近くのWi-Fiの名前を見つける。
- 自分が使う接続先を選び、必要ならWi-Fiのパスワードを入れる。
- 接続に必要な確認ができると、電波でデータをやり取りできるようになる。
- ネットのサイトを開く場合は、ルーターの先の通信も使う。
前に使った接続先へ自動でつながる場合もあります。お店のWi-Fiでは、案内のページで操作が必要なこともあるため、同じ画面になるとは限りません。
名前が見えるだけでは、その接続先を使ってよいかは分かりません。家なら機器の案内、お店ならお店の掲示などで、使ってよい名前を確かめます。
2.4GHzや5GHzは、速さの点数?
速さの点数ではなく、使う電波の種類を表す数字です。 GHzは「ギガヘルツ」と読み、Wi-Fiでは2.4GHz、5GHz、6GHzといった名前を見かけます。
電波の届き方や、まわりの機器との混みやすさが変わります。スマホとWi-Fiを出す機器の両方が、その種類の電波を使える必要もあります。
数字が大きければどこでも速い、と決めることはできません。選び分けは2.4GHzと5GHzの違いで扱います。
マークが出ているのに、遅い・使えないとき
Wi-Fiの電波が強くても、その先の通信やサービスまで順調とは限りません。反対に、家の奥でだけ遅いなら、家の中の電波の届き方を調べる手がかりになります。
困っている場面に近い記事へ進めます。
パスワードや「暗号化」は何のため?
パスワードを使うWi-Fiでは、正しいパスワードを知っていることを確かめて接続します。通信の中身を読み取られにくい形に変えて守るしくみを、**暗号化(あんごうか)**と呼びます。
暗号化は、ただ接続できるかとは別の大切なしくみです。つながらないからといって、通信を守る設定を切らないでください。家庭の機器の設定は、メーカーの案内で確かめます。
設定に出るWPA2やWPA3は、Wi-Fiの通信を守る方式の名前です。意味を詳しく知りたい人は、WPA2とWPA3の違いへ進めます。
Wi-Fiの仕組みでよくある疑問
Q1. Wi-Fiとインターネットは同じですか?
違います。Wi-Fiは電波で機器をつなぐしくみです。インターネットは、たくさんのネットワークがつながったものです。Wi-Fiにつながっていても、その先が使えない場合があります。
Q2. Wi-Fiは家の中だけで使うものですか?
いいえ。お店や屋外でも使われます。家の中か外かではなく、電波で機器をつなぐしくみの名前です。
Q3. Wi-Fiなら無料で、いくらでも使えますか?
Wi-Fiという名前だけでは決まりません。使うサービスや契約によって、料金や使える量は違います。利用先の案内を確かめます。
物語で読みたい人は、第22話「Wi-Fiはどう空中を通る?」へ。ラボの見えない橋を通して、電波でつながる道を見ていきます。




