ルーターとは?家のネットをつなぐ役割とWi-Fiとの違い

30秒でわかる答え

ルーターは、別々のネットワークをつなぎ、データを次に送る先を選ぶ機器です。家では、スマホやPCがつながる家のネットワークと、その先のネットをつなぎます。

ルーターは、別々のネットワークをつなぎ、データを次に送る先を選ぶ機器です。 家では、スマホやPCがつながる家のネットワークと、その先のネットをつなぎます。

ネットワークとは、機器どうしがデータをやり取りできるようにつながった集まりのことです。ルーターは、その集まりと別の集まりをつなぐ役目を持っています。

「Wi-Fiを出す箱のこと?」と思った人もいるかもしれません。家庭用の箱には、いくつかの役割がまとまっています。まず、ルーターの仕事から見ていきましょう。

家の中から、その先へデータを渡す

スマホで動画を見るとき、スマホは相手のサービスへ「この動画を見たい」というお願いを送ります。ルーターは、そのデータを家の外へ続く通信へ渡します。返ってくるデータも、家の中へ送ります。

荷物の送り先を見て、次の配送先へ渡す案内所に似ています。ルーター自体が動画を作ったり、すべてのサイトを保存していたりするわけではありません。

左の家のスマホから、中央の案内所を通り、右のサービスへデータが進む模型
中央の案内所がルーターのたとえです。左の家の中と、右へ続く通信をつなぎます。光る箱はデータを表す模型です。

イト

家のルーターが、遠くの動画サイトまで全部届けてくれるの?

ピコ

次に渡す相手を選ぶんだ。その先の機器も、続きを受け持つよ

ユイ

一台が全部の道を決めているわけじゃないんですね

マコト

そう。途中の機器が次へ次へと渡して、相手まで運ぶんだよ

送り先を見て、次に渡す相手を選ぶ

ネットで運ぶデータは、小さなまとまりに分けられています。そのまとまりをパケットと呼びます。パケットには、どこへ送るかを示す情報も付いています。

送り先の手がかりになるのが、**IPアドレス(アイピーアドレス)**です。通信の相手を表す住所のようなものですが、人の家の住所そのものではありません。

ルーターは、送り先のIPアドレスと、自分が持っている道の情報を比べます。そして、「この送り先なら、次はこちらへ渡そう」と判断します。

家からネットの相手へ送るとき

家のルーター
自分が持つ道の情報で、次の送り先を選ぶ

↓ データを次へ渡す

次のルーター
こちらも自分の道の情報で、次の送り先を選ぶ

↓ その先でも、次へ渡していく

目的のサービスへ
途中の機器を一部省いた図です。一台がすべての道を決めるのではなく、次に渡す判断を重ねます。

家のルーターが、目的地までの全区間を一つずつ調べてから送るわけではありません。次に受け取ったルーターも、自分が持つ道の情報で送り先を選びます。

また、「次の送り先が決まること」と「必ず相手まで届くこと」は別です。途中で問題が起きれば、通信ができない場合もあります。

小さなまとまりのしくみはパケットとは、住所の意味はIPアドレスとはで読めます。

Wi-Fiとルーターは同じもの?

Wi-Fiは電波で機器をつなぐしくみ、ルーターは違うネットワークをつなぐ機器です。 役割は違います。

家庭用の「Wi-Fiルーター」は、電波でスマホなどをつなぐ入口と、ルーターの役割を一台にまとめています。だから、一つの箱を見ていても、何をする仕事かは分けて考えられます。

名前何をする?
Wi-Fi電波でスマホやPCなどをつなぐ
ルーター違うネットワークへデータを渡す
Wi-Fiルーター上の二つの役割を、一台にまとめた機器
左のスマホやPCと電波でつながる仕事と、右の外へ続く通信をつなぐ仕事を示す模型
左は電波でつなぐ仕事、右はその先へ送る仕事。一台の箱が両方を受け持つ例です。光や道は役割を示すたとえです。

電波のマークが強くても、ルーターの先の通信や利用先で問題があれば、動画は止まることがあります。電波でつながる部分はWi-Fiのしくみで図にしています。

家の中の通信も、全部いったん外へ出る?

家の中だけで届く通信もあります。 たとえば、同じネットワークにいるPCからプリンターへ直接印刷データを送る場合です。

家庭用の箱には、家の中の機器をつなぐ機能も入っています。その機能でやり取りできるなら、外のインターネットまで出て戻る必要はありません。ネット上のサービスを使って印刷する場合などは、また別です。

「家の箱を通った」というだけでは、全部がルーターの外向きの仕事だったとは言えません。一台の箱の中に、いくつかの役割があるためです。

NAT・DHCPという名前も知りたい人へ

家庭用ルーターの説明には、NATやDHCPという言葉も出てきます。まずは、別の仕事の名前だと分かれば大丈夫です。

  • NAT(ナット):通信で使うIPアドレスを置き換えるしくみです。家庭では、家の中のアドレスと外で使うアドレスを対応させる場面があります。
  • DHCP(ディーエイチシーピー):機器が通信に使うIPアドレスなどの設定を、自動で受け取れるようにするしくみです。

どちらも「次の送り先を選ぶ」という仕事とは別で、同じ機器がまとめて担当する場合があります。詳しくはNATとはとDHCPとはへ進めます。

遅い・つながらないとき、何から見る?

ルーターは確認先の一つですが、遅い原因がいつもルーターとは限りません。まず、自分のスマホだけか、ほかのPCでも同じかを比べます。一つのサイトだけ使えないのかも手がかりです。

機器のランプを見るなら、色や点き方の意味はその機種の説明書で確かめます。「赤なら全部故障」のように、ほかの機種の案内をそのまま当てはめないでください。

再起動を考える場合は、同じルーターを使っている家族の通話や作業も止まることがあります。使っている人に声をかけ、説明書の手順を確認します。「初期化」は設定を最初の状態へ戻す別の操作なので、再起動と同じつもりで選びません。

詳しい確認順はネットが遅い原因、再起動の意味はルーターを再起動すると変わる理由で読めます。

ルーターの仕組みでよくある疑問

Q1. ルーターはWi-Fiだけの機器ですか?

いいえ。ルーターの役割は、違うネットワークをつなぐことです。家庭用のWi-Fiルーターには、電波で機器をつなぐ役割も入っています。

Q2. 家のルーターが、相手までの道を全部決めるのですか?

いいえ。家のルーターは次に送る先を選びます。その先のルーターも、それぞれの道の情報を使って、次へ渡します。

Q3. ルーターの調子がよければ、ネットは必ず使えますか?

そうとは限りません。家の外の通信や、使っているサービスで問題が起きる場合もあります。

物語で読みたい人は、第21話「ルーターはどう道を選ぶ?」へ。ラボの分かれ道から、次へ渡す役割を見ていきます。

この記事の情報・用語を確認する

読了目安 6分 / 更新日

TERM PRIMER

ルーターの仕組み|この記事で使った言葉

パケット
大きなデータをインターネットで運びやすくするために分けた小さなかたまりです。
IPアドレス
ネットワーク上の機器やサーバーを見つけるための住所のような番号です。
ルーター
データの行き先を見て、次にどの道へ送るかを決める機器です。
Wi-Fi
ケーブルを使わず、電波で端末をネットワークにつなぐしくみです。
NAT
ネットワークの内側と外側で使うIPアドレスを対応させ、通信時に書き換える仕組みです。
DHCP
つないだ機器へ、IPアドレスなどの設定を自動で配る仕組みです。

LAB WHITEBOARD

ルーターの仕組みを一文で説明してみよう

気になったことがあれば、ここに残せます。書かずに読み終えても大丈夫です。