DNSとは?わかりやすく言うと、サイトの名前からIPアドレスを調べる案内役

30秒でわかる答え

インターネットのDNSは、example.comのようなサイトの名前(ドメイン名)から、通信で使う番号(IPアドレス)を調べて答える案内役です。ページを届けるWebサーバーとは別の係で、番号が分からないとブラウザはページを取りに行く前で止まります。

サイトの名前を打ってからページが出るまでの一瞬に、画面のむこうでは「その名前の相手はどの番号か」を調べる仕事が終わっています。その係がインターネットのDNSです。陸上や水泳の記録表にある「DNS」はスタートしなかった選手の印で、別の言葉です。

インターネットのDNSとは、example.com のようなサイトの名前(ドメイン名)を手がかりに、通信で使う番号(IPアドレス)を調べて答える案内役です。

DNSは Domain Name System(ドメイン・ネーム・システム)の略です。

ユイ

名前から番号を調べるだけなのに、「DNSが原因で開かない」と聞くのはなぜですか?

ピコ

番号が分からないと、ページを取りに行く前で止まるからだよ。DNSは、いちばん手前の係なんだ

イト

じゃあ、ページを持ってくるのもDNS?

DNSとは何をする役割?人は名前で覚え、機械は番号で探す

人は example.com のようなドメイン名のほうを覚えられます。いっぽうパソコンやスマホ、ルーターは、相手をIPアドレスという番号で探します。この間に立って「この名前なら、この番号」と答えるのが、DNSの役割です。

イトとユイとピコが、名前の札と宛先の光をDNSの橋で結びつける模型を見ている
DNSは、読みやすいドメイン名を、通信で使う番号(IPアドレス)へつなぐ案内役です。

案内所にたとえると、DNSは「お店の場所を教える窓口」で、商品は渡してくれません。ページを持ってくるのは別の係です。この窓口のたとえは、第41話「DNSは名前をどう案内する?」の名前案内所から借りました。

漫画:たこは、空にいた 全4ページ

『たこ』のページを開きたいイト。名前から通信先を調べるDNSと、そのあとにページを受け取るやり取りを、4ページでたどります。

画像を押すと拡大できます。+/−で大きさを変え、拡大中はドラッグして読めます。

1 / 4どんなたこのページ?

ラボでイトがユイから教わったサイトを開こうとする。マコトはたこ焼きを思い浮かべる。

1ページ目:どんなたこのページ?
人が読みやすいドメイン名から、通信に使う宛先を調べることがあります。

1ページ目のセリフ

  • イト「ユイが『たこ』のページ、教えてくれた!」
  • マコト「たこ焼き?」
  • イト「八本足のほう!」
  • 架空のブラウザ画面:https://tako.example/、まだページの中身は表示されていない。
  • ピコ「ひらく前に、行き先を調べてるよ。」
  • イト「行き先って?」

2 / 4DNSの返事は宛先

ドメイン名だけを手がかりに、DNSへ通信先を問い合わせる図。返るのはIPアドレス。

2ページ目:DNSの返事は宛先
DNSはドメイン名に対応するIPアドレスなどを調べる仕組みです。返事があってもWebページを受け取ったことにはなりません。

2ページ目のセリフ

  • マコト「この名前から、行き先を調べるよ。」
  • イト「絵が出る前に?」
  • 図:URLのうちtako.exampleをドメイン名として強調。端末からDNSへ「tako.exampleの宛先は?」。DNSは「名前から宛先を調べる」。
  • 反対向きの返事:192.0.2.24。IPアドレス(通信の宛先)。
  • 図の補足:問い合わせの例。名前と数字は、説明用の架空の例です。
  • ピコ「DNSの返事は、通信の宛先だよ。」
  • イト「数字だけ? たこの絵は?」

3 / 4ページを受け取る仕事

ブラウザがWebサーバーからページのデータを受け取り、タコのたこあげのページが開く。

3ページ目:ページを受け取る仕事
DNSで宛先を調べる仕事と、そのあとWebサーバーからページの材料を受け取る仕事を分けます。

3ページ目のセリフ

  • 図:ブラウザから192.0.2.24のWebサーバーへ「ページを見せて」。反対向きに「ページのデータ」が返る。Webサーバーは「ページの材料を返す」。
  • 図の補足:宛先がわかってから、ページを受け取る。
  • 架空のサイトtako.exampleの見出し「タコのたこあげ」。八本のリボンの足が付いたオレンジ色のタコ凧の絵。
  • イト「こっちのたこか!」
  • マコト「風、出てきたよ。」
  • イト「作ってみよう!」

4 / 4走るのは、こっち

ラボで八本の足を付けたタコ凧を作り、しばらくあと公園で飛ばす。

4ページ目:走るのは、こっち
ページを見て分かったことを遊びへつなげる。サイトの名前と、実際に受け取った中身は別でした。

4ページ目のセリフ

  • ラボの作業台。オレンジ色のタコ凧に八本のリボン。イト「足、八本つけた!」
  • しばらくあと。道路や電線、水辺から離れた広い公園で、イトとマコトがタコ凧を飛ばす。
  • イト「たこって、走らないんだね!」
  • マコト「走るのは、こっちだね。」

横にスワイプして次のページへ。画像を押すと拡大できます。

通信の宛先を調べる一例です。DNSは複数のサーバーが分担し、前に調べた答えを再利用する場合もあります。IPアドレス以外の情報も調べられます。作中のサイト名とIPアドレスは説明用の架空の例です。

DNSとWebサーバーの違いを本文で読む ↓

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DNSとWebサーバーの違い|調べる役と届ける役

漫画でタコ凧の絵が出たのは、DNSの返事のあとに、もう一つのやり取りがあったからです。

役割返すもの
DNS名前に対応する番号(IPアドレス)など
Webサーバー求められたHTML・画像など、ページの材料

DNSが番号を教えた時点では、ページはまだ一文字も届いていません。そのあとブラウザがその番号の相手へ接続し、HTTPの要求と応答で材料を受け取ります。案内所が正しく教えても、お店が閉まっていればページは開きません。

ブラウザがDNSに渡すのは、URLの全部ではありません。

DNSが調べるのはURLのどこ?ドメイン名の部分だけ

https://example.com/books/ なら、DNSに渡すのは example.com だけです。先頭の https:// は通信のやり方、後ろの /books/ は相手に求めるページの場所で、番号探しには使いません。

だからURLのどこを間違えたかで、止まる場所が変わります。example.com を間違えれば、DNSが番号を見つけられずに止まります。/books/ を間違えた場合は、番号は見つかります。そのうえで相手のサーバーが「そのページはない」という返事(404)を返します。

名前を受け取ったDNSは、番号のほかにも答えを持っています。

DNSはIPアドレス以外も調べられる?メールの届け先も

DNSが名前ごとに持っている答えを、DNSレコードと呼びます。Webの番号を答えるA・AAAAのほかに、「この名前あてのメールはどのサーバーへ届けるか」を答えるMXがあります。Web用とメール用の答えは、別の行に分かれています。種類と使い分けはDNSレコードの種類にまとめました。

では、世界中の名前のぶんの答えを誰が持っているのか。一か所ではありません。

DNSはどう答える?一か所ではなく分担する案内所

世界中の名前を一か所で管理しているのではなく、いくつものDNSサーバーが分担して答えます。登場するのは三つです。

  • 問い合わせを受ける窓口。自分の端末が最初に聞く相手です
  • 名前ごとの答えを持つ、担当のネームサーバー
  • 一度調べた答えをしばらく覚えておくキャッシュ

窓口は、覚えている答えがあればすぐ返し、なければ担当までたどって探します。たどる順番はDNSの仕組みで、「名前から番号を求める」こと自体の呼び名は名前解決とはで読めます。

マコト

覚えておいた答えで返すなら速いね。でも、その答えが古くなっていたら?

ピコ

そこが次の話。覚えておく時間が切れるまで、窓口は古い番号を答え続けるんだ

DNSエラーが出たら何を見る?古いページが出るときも

名前から番号を見つけられないと、ブラウザは「DNS」の文字が入ったエラーを出して止まります。設定をいじる前に見る場所は三つです。

  1. アドレス欄のつづり。example.com にあたる部分が一文字違えば、番号は見つかりません。
  2. 別のサイトは開くか。開くなら、止まっているのはその名前だけです。
  3. 別の端末や別の回線(Wi-Fiを切ってモバイル回線にするなど)でも同じか。同じなら、自分の端末のせいではなさそうです。

三つを見ても直らないときは、DNSエラーの確認先で近い場所から順にたどれます。

エラーではなく、古いページが出る、人によって見えるページが違う、というときもあります。サイトの引っ越しや設定変更の直後なら、窓口に残った古い答え(キャッシュ)がまだ使われています。直後でないなら、原因はDNS以外です。残る時間はDNS TTL、見る環境でそろわない理由はDNS変更の反映がそろわない理由で読めます。

イト

エラーに『DNS』って出てた。ぼく、なにかこわした?

ピコ

こわしてないよ。名前から番号を調べるところで止まった、という合図。まずアドレス欄のつづりを見て

ユイ

設定を変えるのは、三つを見てからで間に合うんですね

DNSでよくある質問

Q1. DNSとDNSサーバーは同じものですか?

A. DNSは仕組み全体の名前で、DNSサーバーはその中で問い合わせを受けたり答えを持ったりするコンピューターです。

Q2. DNSは自分で設定しないと使えませんか?

A. 多くの家庭では、回線の会社やルーターが用意した窓口が最初から使われています。このページが開いているなら、DNSはもう働いています。

Q3. スマホのアプリでもDNSは使われていますか?

A. はい。アプリも相手のサーバーの名前から番号を調べてから通信します。

DNSとは「名前から番号を調べる係」|アドレス欄で一つ試す

名前を打ってからページが出るまでの一瞬に、DNSが名前から番号を調べ、その番号の相手からブラウザがページを受け取る。名前を調べる係と、ページを届ける係は別の仕事です。

30秒でできる確認を一つ。このページのアドレス欄をタップ(パソコンならクリック)して、全体を出してください。picoroutelab.com がDNSの調べた名前で、そのあとの /guides/what-is-dns/ がWebサーバーに求めたページの場所です。

この記事について

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DNSを一文で説明してみよう

「インターネットのDNSを「サイトの名前からIPアドレスを調べて答える案内役」と自分の言葉で説明し、DNSエラーや古いページが出たときに最初に見る場所を選べるようになる。」を、いまの自分の言葉で一文にしてみてください。途中の説明でも大丈夫です。

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初めてのレンタルサーバーの選び方

自分でサイトを作ってみたくなったら、サーバーとドメインの選び方を確認できます。