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MACアドレス|先に知っておく言葉
スマホのWi-Fi設定を開いたら、IPアドレスの下に「MACアドレス」という、英数字が2桁ずつ区切られた番号が並んでいた。住所はIPアドレスのはずなのに、この番号は何なのでしょうか。
MACアドレスとは、スマホやPCの通信部品ごとに付いている、端末の名札のような番号です。 IPアドレスが通信の宛先に使う住所で、つなぐ場所が変わると変わるのに対し、MACアドレスは同じWi-Fiの中で「どの端末か」を見分けるために使います。
MACアドレスとIPアドレスの違い:名札と住所
二つを表にすると、役割の違いが見えます。
| 項目 | MACアドレス | IPアドレス |
|---|---|---|
| たとえ | 端末の名札 | 通信上の住所 |
| 見かける場所 | Wi-Fi設定、ルーターの端末一覧 | ネットワーク設定、接続情報 |
| 変わり方 | 部品ごとに決まっている(設定で変えて見せることはある) | つなぐネットワークやDHCPで変わる |
| 主な役割 | 同じネットワークの中で端末を見分ける | 宛先へ通信を届ける |
住所で荷物を届け、名札で近くの人を見分ける。この分け方で、二つは混ざりません。IPアドレスとはと並べると、IPは道案内に使う住所、MACは近い範囲で端末を見分ける名札です。
イト
Wi-Fi設定にMACアドレスって出てきたよ。IPアドレスとは違うの?
ユイ
住所と名札の違いみたいに分けられそうですね
ピコ
その見方でいこう。MACアドレスは端末側の名札として出てくることが多いよ
第20話「荷物の宛先はどう決まる?」の案内板を、今回は端末の名札まで近づいて見ます。
MACアドレスとは何を見分ける番号か:通信部品ごとの名札
MACアドレスが付いているのは、端末そのものではなく、通信する部品ごとです。スマホのWi-Fiの部品、PCの有線LANの部品、ルーターの無線の部品に、それぞれ別の番号があります。だから同じPCでも、Wi-Fiと有線LANではMACアドレスが違います。
ピコルート・ラボの入口では、イトのスマホに名札が付いています。別の部屋へ移動してIPアドレスが変わっても、名札の番号は同じままです。

イト
住所は変わることがあっても、端末の名札として見る番号があるんだ
ピコ
そう。ただし最近の端末はプライバシー保護でランダム化する場合もあるよ
ピコの言うとおり、いまのスマホやPCには、Wi-Fiごとに別のMACアドレスを使う「プライベートアドレス」の機能があります。外出先のWi-Fiで同じ名札を見せ続けないための仕組みです。この機能が有効だと、設定画面の番号と、部品に元から付いている番号が一致しません。「MACアドレスは一つの固定番号」とだけ覚えていると、ここで迷います。
MACアドレスを確認するときの注意:取り違えないための4点
ルーターの端末一覧やWi-Fi設定でMACアドレスを見るときは、次の四つを押さえます。
- Wi-Fi用と有線LAN用で番号が違う。見ている部品はどちらか
- プライベートアドレス機能が有効だと、Wi-Fiごとに番号が変わって見える
- 似た端末名が並ぶと取り違えやすい。接続時刻も一緒に見る
- MACアドレスだけで「誰の端末か」までは決められない
ルーターの端末一覧に知らない名札があったら、端末名、つながった時刻、家族の端末のプライベートアドレス設定を合わせて見ます。家族のスマホが新しい番号で出ているだけ、ということがよくあります。Wi-Fiの中で名札がどう使われるかはWi-Fiの仕組みにつながります。
名札は、見分けるためだけではなく、ルーターの設定でも使われます。
MACアドレスがDHCP予約やWi-Fi制限で使われる理由
家庭用ルーターの管理画面でMACアドレスが出てくる代表が、DHCP予約です。ルーターはふだん、つないだ端末に空いている住所(IPアドレス)を配ります。プリンターやゲーム機のように「いつも同じ住所にしたい」端末には、「この名札の端末には、この住所を渡す」と予約しておけます。名札が手がかりになるのは、住所とちがって端末ごとに決まっているからです。

住所の配り方はDHCPとはにあります。もう一つ、Wi-Fiの接続を特定のMACアドレスだけ許可する機能もあります。ただし名札は見せ方を変えられるので、この機能だけでWi-Fiの安全は決まりません。守りの中心はパスワードと暗号化方式、ルーターの更新で、MACアドレス制限はその上に足す一枚です。
MACアドレスかIPアドレスか、4つを仕分けるワーク
次の四つを、MACアドレスかIPアドレスかに分けてみてください。
- ルーターの端末一覧に表示される端末の識別番号
- 192.168から始まる家の中の住所
- DHCP予約で端末を見分ける手がかり
- 外のWebサイトへ通信するときに使う宛先
答えは、端末の識別番号とDHCP予約の手がかりがMACアドレス、家の中の住所と通信の宛先がIPアドレスです。
MACアドレスでよくある質問
Q1. MACアドレスを一言でいうと?
A. 通信する部品ごとに付いている、端末の名札のような番号です。同じWi-Fiの中で端末を見分けるのに使います。
Q2. スマホの設定に出るMACアドレスが、ルーターの一覧の番号と違います。故障ですか?
A. 故障ではありません。プライベートアドレス機能が有効だと、Wi-Fiごとに別の番号を使います。設定画面の同じ項目に、その切り替えがあります。
Q3. MACアドレスを人に知られると危険ですか?
A. 番号だけで住所や名前が分かるものではありません。ただし外出先で同じ名札を見せ続けないために、プライベートアドレス機能は有効のままにしておきます。
MACアドレスは名札、IPアドレスは住所:Wi-Fi設定で確かめる
冒頭のWi-Fi設定に戻ります。IPアドレスの下に並んでいた番号は、この端末のWi-Fi部品の名札でした。「IPは住所、MACは名札」。この一言で、ルーターの端末一覧も、DHCP予約の画面も読めます。
今すぐできる一歩は、自分のスマホのWi-Fi設定でMACアドレスの欄を見つけ、その近くにプライベートアドレスの切り替えがあるかを確かめることです。あれば、ルーターの一覧で番号が違って見える理由はそこにあります。住所を配る側の仕組みはDHCPとはへ続きます。
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MACアドレスを一文で説明してみよう
「MACアドレスを端末の名札、IPアドレスを通信の住所と言い分け、ルーターの端末一覧やDHCP予約でMACアドレスが使われる理由と、プライベートアドレス機能で番号が変わって見える理由を説明できる。」を、いまの自分の言葉で一文にしてみてください。途中の説明でも大丈夫です。




