仕組みを知る

HTTPとHTTPSの違いは?鍵マークの意味と入力前に見る3か所

HTTPとHTTPSの違いは、通信を暗号化して守るかどうかです。HTTPSは偽サイトでも使えるので、鍵マークが示すものと、個人情報を入力する前に見る3か所を、自分の画面で確かめられます。

HTTPとHTTPSの違いは?鍵マークの意味と入力前に見る3か所

30秒でわかる答え

HTTPとHTTPSの違いは、ブラウザとサイトの間のやり取りを暗号化して守るかどうかです。HTTPSは途中の盗み見と書き換えを防ぎますが、相手が本物かは別です。入力前は、https://で始まるか、名前が公式か、警告が無いかの3か所を見ます。

TERM PRIMER

HTTPとHTTPSの違い|先に知っておく言葉

HTTP
Webで「このページをください」というお願いと、データや結果を伝える返事をやり取りするためのルールです。
HTTPS
HTTPの通信を暗号化して、より安全にやり取りするためのしくみです。
ブラウザ
Webサイトのデータを受け取り、人が読める画面として組み立てるアプリです。
URL
Web上のページやファイルの場所を示す住所のような文字列です。

買い物サイトで住所とカード番号を入れる画面を前に、イトの指が止まりました。アドレス欄に鍵のマークが見当たらないのです。「このまま入れていいの?」

HTTPとHTTPSの違いは、ブラウザとサイトの間のやり取りを暗号化して守るかどうかです。

HTTPSの最後のsは「守られている」の印です。HTTPのままだと、入力した文字は封をしないハガキのように途中で読めます。ただし守られるのは通り道だけで、相手が本物の店かどうかは別に確かめます。

HTTPとHTTPSの違いを比較表で見る

見る点HTTPHTTPS
URLの始まりhttp://https://
通り道の中身そのまま流れる暗号化されて流れる
途中の盗み見・書き換え防げない防げる
ブラウザの表示「保護されていない通信」などの注意鍵や接続情報のアイコン
相手が本物か分からない分からない

いちばん下の行だけ左右が同じです。HTTPSを安全の証明と思って入力する人は、ここでつまずきます。

鍵マークが無いと危ない?HTTPとHTTPSの見分け方

イト

鍵のマークが付いてたら、もう本物のお店ってことでしょ?

ピコ

鍵が守るのは、ここからお店までの通り道だけ。お店が本物かは、看板の名前を見ないと分からないよ。

鍵のマークが見当たらないときは、アドレス欄を押して先頭を見ます。マークの形はブラウザごとに違いますが、先頭の https:// は共通の印です。http:// のページは見るだけにして、名前や番号は入れません。

個人情報を入れる前に見る所は三つです。

  1. URLが https:// で始まっているか。
  2. サイトの名前(ドメイン名)が知っている公式のものか。名前は https:// の直後から次の / までで、1文字違いや余計な単語があれば閉じます。
  3. ブラウザの警告が出ていないか。警告が無くても、急がせる文や不自然な日本語があれば手を止めます。

一つでも引っかかったら、入力せずに閉じます。偽サイトの手口はフィッシングとはで見分けられます。

イトとピコが、鍵の光だけでなく入口や警告の有無も分けて確認している
鍵のマークは通り道の確認、名前と警告は相手の確認。別の作業です。

HTTPSでも偽サイトがある理由|違いは通り道を守るかどうか

HTTPは、ブラウザが「このページをください」とお願いし、サーバーが返事を返すときの約束です。約束そのものは中身を隠さないので、ハガキと同じく運ぶ途中の機械はどれも読めます。

HTTPSは、同じお願いと返事を封筒に入れて運びます。封筒の役がTLSという仕組みで、中身を暗号化し、途中で書き換えられたら分かるようにします。

ところが封筒は、相手が正直かどうかまでは教えてくれません。偽の店でも封筒は手に入るので、偽サイトもHTTPSで動き、鍵のマークも出ます。封筒が確かめるのは「書かれた名前の相手に届いた」ことまでで、その名前が行きたい店かどうかは人が見るしかありません。

封筒の仕組みはSSL/TLSとは、読めない形に変える手順は暗号化とはへ。第53話「鍵マークだけで本物と決めなかった」では、イトがこの違いにぶつかります。

イトとピコが、開いた作業票の道と鍵付き封筒で守られた道を見比べている
HTTPは中身の見える道、HTTPSは鍵付きの封筒で守られた道。

HTTPが今も出てくる場面|HTTPとHTTPSはどちらから学ぶか

いまのWebはHTTPSが当たり前ですが、HTTPの言葉は消えません。手元だけで動かす開発環境、「404」のような番号(HTTPステータスコード)、HTTPヘッダーは、みなHTTPの言葉です。

HTTPSでも中身はHTTPのままで、封筒が増えただけです。だからお願いと返事の流れはリクエストとレスポンスとは、お願いする側と返す側はクライアントとサーバーで、HTTPの言葉のまま学べます。

HTTPとHTTPSの違いを説明するミニワーク

次の二文の空らんを、自分の言葉で埋めてください。

  • HTTPは、ブラウザとサーバーが____するための約束です。
  • HTTPSは、そのやり取りを____して運ぶ形です。

例は「お願いと返事をやり取り」「封筒に入れるように暗号化」です。

HTTPとHTTPSでよくある質問

Q1. http:// のページを見るだけなら大丈夫ですか?

見るだけなら、まだ読まれて困るものは送っていません。ただしHTTPは途中で書き換えられても気づけないので、そのページでは入力もダウンロードもしません。

Q2. 鍵のマークや接続のアイコンを押すと何が分かりますか?

接続が保護されているかと、サイトの情報が開きます。形はブラウザごとに違いますが、見るのは「保護されているか」と「名前」の二つです。

Q3. 自分のサイトやリンクをHTTPSにするには?

リンクは、相手のページを開いてアドレス欄に出た https:// のURLをそのまま写します。相手が未対応ならHTTPのままで、こちらでは変えられません。自分のサイトは、置いているサーバー側で証明書を有効にします。手順は会社ごとに違うので、契約先の案内で「SSL」「証明書」の項目を探すのが入口です。

Q4. SSLとTLSとHTTPSは同じものですか?

HTTPSはHTTPをTLSで守った通信の呼び名で、TLSは守る仕組みの名前です。SSLはTLSより前の名前で、「SSL化」の言い方に残っています。

アドレス欄を閉じる前に|HTTPとHTTPSの違いを一言で

イトはアドレス欄を押して先頭を見ました。https:// で始まり、店の名前は知っているものと同じで、警告も無い。ここまで見て、やっと住所を入れます。

HTTPとHTTPSの違いを一言にするなら、「sが付くと通り道が封筒に入る。相手が本物かは、名前を見て自分で決める」です。

いま開いているこのページで、30秒だけ試せます。アドレス欄を押して先頭が https:// か見て、名前を読み、警告が無いことを確かめる。アドレス欄やアイコンを出しているブラウザの働きは、ブラウザとはで分かります。

LAB WHITEBOARD

HTTPとHTTPSの違いを一文で説明してみよう

「HTTPとHTTPSの違いを「通り道を暗号化して守るかどうか」と自分の言葉で言え、個人情報を入力する前に見る3か所を自分の画面で確かめられる。」を、いまの自分の言葉で一文にしてみてください。途中の説明でも大丈夫です。