PHPとは?Webサイトの裏側で何をしているのか

依頼を受けたサーバーが、本棚の情報からページを作って返す様子

30秒でわかる答え

PHPとは?

PHPは、Webサイトの裏側で「記事を取り出す」「検索結果を作る」といった仕事をさせるための言語です。 コンピューターへの指示を書く言語を、プログラミング言語といいます。

PHPは、Webサイトの裏側で「記事を取り出す」「検索結果を作る」といった仕事をさせるための言語です。 コンピューターへの指示を書く言語を、プログラミング言語といいます。PHPは、その一つです。

読み方は「ピーエイチピー」。PHPで書かれた指示を実行するソフトウェアも、PHPと呼ばれます。ニュースで「PHPを更新する」と言うときは、通常、この実行する側のソフトウェアの話です。

自分でPHPを書いたことがなくても、WordPressなどを使うことで、その働きを利用している場合があります。ここではコードを覚える前に、画面のむこう側で何をしているのかを見ていきます。

漫画:届いたのは、作り方? 全4ページ

ラボの本を探す、PHPを使った架空のサイト。ユイは検索結果を見つけましたが、PHPの指示がどこにあるのか気になりました。

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1 / 4本は見つかったけれど

ラボの検索サイトで本を見つけたユイが、届いたページのソースを確かめます。

1ページ目:本は見つかったけれど
PHPを使う架空の本の検索サイトで考えます。

1ページ目のセリフ

  • ユイ「ネットワークの本、見つかった。」
  • ユイ「でも、PHPの指示はどこ?」
  • マコト「届いたものを、たどってみよう。」

2 / 4返事を作る机

二人は机を挟み、注文票・作業ノート・情報カードを使ってサーバー側の処理をたどります。

2ページ目:返事を作る机
机と紙はたとえです。実際にはコンピューターがプログラムの指示に従って処理します。

2ページ目のセリフ

  • マコト「机の上で、たとえてみよう。」
  • マコト「本の情報は、データベースにある。」
  • マコト「サーバーでは、PHPの指示で返事を作る。」
  • ユイ「返ってきたのは、この紙だけ?」

3 / 4作り方は向こう側に

ユイは受け取った一覧と、マコト側に残る作業ノートを見比べます。

3ページ目:作り方は向こう側に
この例で届くのは処理の結果のHTML。サーバーが適切に設定されていれば、PHPのプログラムそのものは届きません。

3ページ目のセリフ

  • ユイ「本のリストは届く。でも、作り方は向こうに残る。」
  • マコト「この例では、PHPで作ったHTMLが届くんだ。」
  • ユイ「じゃあ、画面にするのは?」

4 / 4画面の向こうで動くもの

ブラウザの役割を確かめたユイは、検索で見つけた本を棚から取り出します。

4ページ目:画面の向こうで動くもの
PHPがサーバー側で返事を作り、ブラウザが受け取って画面にする、という分担が見えてきました。WordPressとの関係は本文で続けます。

4ページ目のセリフ

  • マコト「手元のブラウザだよ。」
  • ユイ「あった。この本!」
  • ユイ「PHPは向こうで、返事を作ってたんですね。」
  • ユイ「WordPressの裏側も、見てみたい。」

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机と紙は説明のためのたとえです。実際にはコンピューターが指示に従って処理します。この漫画ではHTMLを返す例を扱い、サーバーは適切に設定されているものとします。

PHPの役割と仕組みを本文で確かめる ↓

100%

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漫画で気になったWordPressとPHPの関係も、後半で見ていきます。

PHPとは、サーバー側の処理を書く言語

Webサイトを開くとき、手元ではChromeやSafariなどのブラウザが動きます。ブラウザの依頼を受け、ページの材料を返す側がサーバーです。PHPは、主にそのサーバー側で働きます。

PHPには「どの情報を取り出すか」「この条件なら何を返すか」といった処理を書けます。ただし、書かれた文字がひとりで動くわけではありません。指示を読み取って実行するソフトウェアが必要です。

「PHP」という言葉の使われ方指しているもの
PHPでプログラムを書く指示を書くための言語
PHPのファイルを置くその言語で書かれたプログラム
サーバーのPHPを更新するプログラムを実行するソフトウェア

PHP公式の入門説明も、PHPをサーバー側で実行し、その結果を利用者へ送る仕組みを紹介しています。PHPにはWeb以外の用途もありますが、最初は「Webサイトの裏側で返事を作る役」と考えると位置がつかめます。

PHPの仕組みを検索ページで考える

たとえば、ラボの本を探す小さなサイトを考えてみましょう。「ネットワーク」と入力すると、条件に合う本が並びます。このサイトがPHPを使っているとしたら、次のような流れが考えられます。

本を探すときの、依頼と返事
1検索語を送る

手元のブラウザから「ネットワーク」という検索語を送る。

2PHPが返事を作る

サーバー側で保存情報を調べ、条件に合う本を一覧にする。

3結果が表示される

返ってきた情報を、手元のブラウザが画面にする。

仕組みを単純化した一例です。PHPは、主に真ん中のサーバー側で働きます。

本の情報を保存するのは、データベースという仕組みです。情報を整理して保存し、PHPのプログラムからの問い合わせに応じて取り出せるようにします。PHP自体がすべての本の情報を覚えている、ということではありません。

工房にたとえると、ブラウザから届く依頼が注文票、PHPのプログラムが作業手順、データベースが材料の保管場所です。注文に合わせて、返すものを組み立てます。

実際には、人が注文を読んで考えているわけではありません。プログラムに書かれた条件に従って処理しています。また、この流れは一つの例です。PHPが直接HTMLを返さず、画面で使うデータを返すサイトもあります。

ユイ

私のパソコンで、PHPが本を探しているわけではないんですね。

マコト

この例では、探す処理はサーバー側だね。手元のブラウザは依頼を送り、届いた返事を画面にしているよ。

通信全体の中でサーバーの位置を確認したい場合は、Webサーバーが返すものも手がかりになります。

PHPとHTML・JavaScriptは何が違う?

PHPとHTMLは、同じページ作りで登場しても役割が違います。HTMLは、見出しや文章など、ページの構造を表すものです。PHPは、処理を行い、そのHTMLなどを作るために使えます。

言葉この場面で見る役割本の検索サイトなら
HTMLページの構造を表す本のタイトルや説明を見出し・段落として並べる
PHP主にサーバーで処理する検索条件を受け取り、保存情報から結果を作る
JavaScriptブラウザなどで処理する入力中に候補を出す、画面の一部を更新する

「PHPは裏側、JavaScriptは表側」と覚えると入口では便利ですが、JavaScriptもサーバー側で動かせます。役割は言語名だけで完全に固定されません。ここでは、よくあるWebページの分担を示しています。

ブラウザの「ページのソースを表示」で見えるHTMLは、サーバーで処理した結果の場合があります。たとえるなら、届くのはできあがった一覧表で、一覧を作る作業手順そのものではありません。サーバーが適切に設定されていれば、PHPのプログラムがそのまま利用者へ届くことはありません。

HTMLの役割をもう少し知りたいなら、HTMLとは何かでページの構造から確かめられます。

PHPとWordPressの関係

WordPressは、記事を書いたり、画像を登録したりしてサイトを管理できるソフトウェアです。そのサーバー側の処理にPHPが使われています。

たとえば、管理画面で記事を保存すると、WordPressのプログラムが動いて内容を保存します。訪問者がページを開くと、必要な記事を取り出して表示用の内容を作る処理が行われます。実際のサイトでは、作成済みの内容を一時保存して返す仕組みが入ることもあります。

ここで大切なのは、WordPressとPHPが同じものではないことです。

  • WordPressは、サイトを作り、管理するためのソフトウェア。
  • PHPは、そのプログラムを動かす土台の一つ。
  • データベースは、記事や設定などを保存する仕組み。

WordPress公式の動作要件にも、PHPとデータベースの要件が別々に示されています。したがって、「WordPressを更新した」と「サーバーのPHPを更新した」は、同じ作業を指していません。

PHPのバージョンを管理するのは誰?

PHPもソフトウェアなので、機能の改善や不具合の修正に合わせて版が変わります。この版を表す数字がバージョンです。

誰が更新するかは、利用しているサービスによって違います。

利用の仕方更新の担当を確かめる場所
レンタルサーバーを借りている提供会社の案内。会社が修正する部分と、利用者が設定を選ぶ部分を確認する
サイト運営を外部へ任せている制作会社・運営会社との契約。PHPの管理が含まれるかを確認する
サーバーを自分で構築している自分や社内のサーバー管理者が、提供元の手順で更新する

「ブログの記事を編集できるから、PHPの更新も自分の担当」とは限りません。逆に、「サーバーを借りているから何もしなくていい」とも限りません。公式案内や契約内容で、どこまで管理してもらえるかを確かめるのが確実です。

PHP 8.2から8.3へ変えるように、別の系列へ切り替えると、古いプログラムがそのまま動かない場合もあります。数字を新しくするだけでなく、記事の表示や問い合わせフォームが使えるかを確かめる作業も必要です。

PHPを使っているか知りたいとき

サイトの見た目だけでは、PHPの使用は分かりません。動きの少ないページでもPHPが使われることはありますし、よく動くページが別の言語で作られていることもあります。

自分のサイトなら、サーバーの管理画面や、利用しているソフトウェアの動作要件が手がかりになります。外部へ制作を依頼している場合は、「このサイトはPHPを使っていますか。更新は誰が担当しますか」と聞けば、知りたいことを伝えられます。

調べるためだけに、サーバーの詳しい情報を表示するページを公開する必要はありません。まず管理画面や担当者という、もともと用意された確認先を使いましょう。

PHPは、画面には見えにくいところで、サイトの返事を作る役です。その位置が分かると、「PHPの更新」というお知らせも、自分のパソコンの話か、サイトの裏側の話かを見分けやすくなります。今回のニュースとの関係を知りたい人は、2026年10月のPHP脆弱性と修正版へ進めます。

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