サイトの画像を新しいものに差し替えた。なのに、スマホで開くと古い画像のまま。CDNの管理画面には「オリジン」という言葉が並んでいて、何を指しているのか分からない。
オリジンサーバーとは、Webサイトや配信データの「元」を持っているサーバーで、CDNやエッジサーバーに控えがないときや更新が必要なときに、元のファイルや処理結果を取りに行く先です。 古い画像が残る場面では、「元」が新しいのか、「控え」が古いのかを分けることが最初の一歩になります。
漫画:元を変えたのに、古いまま? 全4ページ
イトは模型の元の絵を丸から三角へ変えたのに、端末には丸が残ることに気づく。ピコとオリジンとエッジの札を確かめ、元を持つ引き出しを開いて見る。最後にイトは元と控えの札を分け、更新を調べる場所を選ぶ。
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絵と引き出しは元と控えを区別する模型です。古い表示の原因が必ずCDNだとは限らず、ブラウザのキャッシュや元の更新漏れ、アプリの処理なども関係します。オリジン側は複数の機器やストレージで成り立つ場合があり、すべてが一台の中に固定ファイルで置かれるわけではありません。更新が自動で瞬時に全拠点へ届くとは示していません。
オリジンサーバーとCDN・エッジ・キャッシュの違い(本館と分室)
オリジンサーバーは、CDNやエッジサーバーと並べると一番早く分かります。図書館で言えば、オリジンが本館、エッジが近所の分室、CDNが分室のネットワーク全体、キャッシュが分室の棚にある控えです。
| 言葉 | 役割 |
|---|---|
| オリジンサーバー | 元のコンテンツや処理結果を持つ本館 |
| エッジサーバー | 利用者に近い場所で控えを返す分室 |
| CDN | 複数のエッジサーバーを使って届けやすくする仕組み |
| キャッシュ | エッジやブラウザに置かれる控え |
イト
エッジサーバーの奥に、本館って書かれた扉があったよ
ピコ
そこがオリジンサーバーのたとえだよ。元のコンテンツを持つ場所として見よう
ユイ
分室の控えではなく、元データを見る場所なんですね
分室に控えがあれば、分室がそのまま返します。控えがないときや、控えを新しくするときに、分室は本館へ取りに行きます。この「取りに行く先」がオリジンサーバーです。第59話「オリジンサーバーは何を持っている?」の本館が、そのたとえです。
では本館の棚には、具体的に何が置いてあるのでしょうか。
オリジンサーバーが持っているもの:HTML・画像・APIの返事の元
オリジン側には、サイトやサービスの元になるものが置かれるか、そこで作られます。
- HTMLや、ページを組み立てた結果
- 画像、CSS、JavaScript、フォント
- 動画や音声の元ファイル
- APIの返事
- アプリケーションの処理と、データベースから取り出した内容

本館は1台の機械とは限りません。実際には、Webサーバー、アプリケーションサーバー、データベース、ストレージに分かれていることが多く、まとめて「オリジン側」と呼びます。入口の見方は一つで足ります。CDNの控えではなく、元を持つ側です。

マコト
オリジンは本館、エッジは近くの分室、CDNはその全体の仕組みなんだね
ユイ
元と控えを分けるだけで、古い表示の原因も追いやすくなります
元と控えが分かれていると便利な反面、冒頭の「差し替えたのに古いまま」が起きます。見る順番を決めておきます。
更新したのに古いまま?オリジンサーバーとキャッシュを順に見る
画像やCSSを差し替えたのに画面が変わらないときは、元から外へ向かって、この順に見ます。
- オリジンサーバーの元ファイルは新しいか。ここが古ければ、CDNの控えを消しても古いものが戻ってくるだけです。
- エッジサーバーの控えは新しいか。元は新しいのに控えが古いなら、CDNの管理画面で控えを消す操作(パージ)をします。
- ブラウザの控えは新しいか。自分の端末だけ古いなら、ページの再読み込みで直ります。
三つを見ても変わらないときに、ファイル名やURLが変わっていないか、アプリケーションが古い結果を作り続けていないかを疑います。「どこが古いか」を先に決めるだけで、むやみにパージをくり返す時間がなくなります。
サイトが落ちたとき、オリジンサーバーを疑う症状
オリジンサーバーが止まると、見える場所と見えない場所が分かれます。分室に控えがある画像やCSSは返せるのに、新しいページ、ログイン後の画面、APIの返事のように本館が要るものだけ開かない。この症状が出たら、オリジン側が候補です。
確認するときは、返ってこないものを五つに分けます。
- エッジの控えから返っているもの
- オリジンへ取りに行く必要があるもの
- アプリケーションやデータベースが要るもの
- ログイン状態やCookieが関係するもの
- DNSやCDNの設定が関係するもの
「サイトが落ちた」と一言でまとめず、どの経路のどの内容が返っていないかを言えると、問い合わせの相手も、直す場所も決まります。
オリジンサーバーを守る考え方:CDNの後ろに置く
オリジンサーバーは元を持つ場所なので、守り方も決まります。CDNを使う構成では、利用者からのアクセスをエッジサーバーで受け、オリジンへ直接つなぐ道を制限します。本館に殺到する負荷を分室で受け止め、本館の住所を外から見えにくくする、という考え方です。
細かい設定は環境ごとに変わりますが、見る項目は同じです。オリジンをどこに置くか、CDNからのアクセスだけ受け付けるか、管理画面をどう守るか、バックアップをどう取るか。サーバーを置く建物はデータセンターとは、借りて使う考え方はクラウドとはで続きます。
オリジンサーバーから順に確かめるワーク
画像を差し替えたのに古い表示が残る場面を思い浮かべ、次の三つを順に声に出してみてください。
- オリジンサーバーの元ファイルは新しいか
- エッジサーバーの控えは新しいか
- ブラウザの控えは新しいか
オリジンサーバーでよくある質問
Q1. 自分のサイトのオリジンサーバーは、どれですか?
サイトのファイルを置いているサーバーです。レンタルサーバーやクラウドの仮想マシンにファイルを置いているなら、それがオリジンで、CDNはその前に立つ分室です。
Q2. エッジサーバーが新しければ、オリジンは古いままでもいいですか?
いいえ。控えには期限があり、切れると分室は本館へ取りに行きます。そのとき本館が古ければ、古いものが全体へ広がります。
Q3. オリジンが新しいのに、古い表示が出ることはありますか?
あります。エッジサーバーかブラウザに古い控えが残っているときです。前の節の2と3を見ます。
古い画像が直らないときは、オリジンサーバーから順に見る
冒頭の「差し替えたのに古いまま」に戻ります。古い画像が残っている場所は、オリジンの元ファイル、エッジの控え、ブラウザの控えの三つしかありません。元から順に見れば、どこで止まっているかが分かります。漫画でイトが丸と三角の札を分けたのと同じことです。
次にサイトのファイルを差し替えるときは、先にオリジンのファイルが新しいことを確かめ、それからCDNのパージ、最後に自分のブラウザの再読み込み、の順でやってみてください。分室の仕組みをもう少し追うなら、エッジサーバーとはとCDNとはが続きです。
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TERM PRIMER
オリジンサーバー|この記事で使った言葉
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オリジンサーバーを一文で説明してみよう
「オリジンサーバーを「元を持つ本館」、エッジサーバーを「控えを返す分室」と言い分け、更新が反映されないときにオリジン→エッジ→ブラウザの順で見る、と自分の言葉で言える。」を、いまの自分の言葉で一文にしてみてください。途中の説明でも大丈夫です。








