オリジンサーバーとは?CDN・エッジとの違いと、更新が古いままのときの見方

30秒でわかる答え

オリジンサーバーとは、Webサイトや配信データの「元」を持つサーバーで、CDNやエッジサーバーに控えがないときや更新するときに取りに行く先です。更新が古いままなら、オリジンの元ファイル→エッジの控え→ブラウザの控えの順に見ます。

サイトの画像を新しいものに差し替えた。なのに、スマホで開くと古い画像のまま。CDNの管理画面には「オリジン」という言葉が並んでいて、何を指しているのか分からない。

オリジンサーバーとは、Webサイトや配信データの「元」を持っているサーバーで、CDNやエッジサーバーに控えがないときや更新が必要なときに、元のファイルや処理結果を取りに行く先です。 古い画像が残る場面では、「元」が新しいのか、「控え」が古いのかを分けることが最初の一歩になります。

漫画:元を変えたのに、古いまま? 全4ページ

イトは模型の元の絵を丸から三角へ変えたのに、端末には丸が残ることに気づく。ピコとオリジンとエッジの札を確かめ、元を持つ引き出しを開いて見る。最後にイトは元と控えの札を分け、更新を調べる場所を選ぶ。

画像を押すと拡大できます。+/−で大きさを変え、拡大中はドラッグして読めます。

1 / 4変えたはずの絵と違う

ラボの更新模型で、イトが持つ新しい絵は橙の三角。端末の画面には前の青い丸が残り、ピコも一緒に見ている。

1ページ目:変えたはずの絵と違う
元を更新したことと、手元に見える内容が新しいことは別に確認する。

1ページ目のセリフ

  • イト「新しくしたのに、変わらない?」

2 / 4元の側と控えの側

同じ展示棚の上の箱はオリジンで三角、下の別の箱はエッジで丸。場所ごとに内容が違う例を確かめる。

2ページ目:元の側と控えの側
オリジンとエッジの役割を区別し、元が変わっても控えが同時に変わるとは限らないと見る。

2ページ目のセリフ

  • 模型の役割「オリジン」
  • 模型の役割「エッジ」

3 / 4元を持つ場所で確かめる

イトはオリジン模型の引き出しを開き、元の絵が橙の三角になっていると確かめる。ピコはそこへ元の札を添える。

3ページ目:元を持つ場所で確かめる
元の更新を確かめる場所はオリジン側。控えと取り違えない。

3ページ目のセリフ

  • 模型の役割「オリジン」
  • 内容の札「元」

4 / 4元と控えを分けて見る

イトが元の札をオリジンへ、控えの札をエッジへ置く。元を確認したあと、古い絵が残る控えの場所を調べると決める。

4ページ目:元と控えを分けて見る
オリジンサーバーは元を持つ側。更新の確認では元と控えを分けることを行動で回収。

4ページ目のセリフ

  • 模型の札「元」・「控え」
  • イト「元と控えを、分けて見よう。」

横にスワイプして次のページへ。画像を押すと拡大できます。

絵と引き出しは元と控えを区別する模型です。古い表示の原因が必ずCDNだとは限らず、ブラウザのキャッシュや元の更新漏れ、アプリの処理なども関係します。オリジン側は複数の機器やストレージで成り立つ場合があり、すべてが一台の中に固定ファイルで置かれるわけではありません。更新が自動で瞬時に全拠点へ届くとは示していません。

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100%

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オリジンサーバーとCDN・エッジ・キャッシュの違い(本館と分室)

オリジンサーバーは、CDNやエッジサーバーと並べると一番早く分かります。図書館で言えば、オリジンが本館、エッジが近所の分室、CDNが分室のネットワーク全体、キャッシュが分室の棚にある控えです。

言葉役割
オリジンサーバー元のコンテンツや処理結果を持つ本館
エッジサーバー利用者に近い場所で控えを返す分室
CDN複数のエッジサーバーを使って届けやすくする仕組み
キャッシュエッジやブラウザに置かれる控え

イト

エッジサーバーの奥に、本館って書かれた扉があったよ

ピコ

そこがオリジンサーバーのたとえだよ。元のコンテンツを持つ場所として見よう

ユイ

分室の控えではなく、元データを見る場所なんですね

分室に控えがあれば、分室がそのまま返します。控えがないときや、控えを新しくするときに、分室は本館へ取りに行きます。この「取りに行く先」がオリジンサーバーです。第59話「オリジンサーバーは何を持っている?」の本館が、そのたとえです。

では本館の棚には、具体的に何が置いてあるのでしょうか。

オリジンサーバーが持っているもの:HTML・画像・APIの返事の元

オリジン側には、サイトやサービスの元になるものが置かれるか、そこで作られます。

  • HTMLや、ページを組み立てた結果
  • 画像、CSS、JavaScript、フォント
  • 動画や音声の元ファイル
  • APIの返事
  • アプリケーションの処理と、データベースから取り出した内容
イトとユイとピコが、元のコンテンツを持つサーバー図書館の本館を見ている
オリジンサーバーは、CDNの控えではなく元のコンテンツを持つ側として考えると整理しやすくなります。

本館は1台の機械とは限りません。実際には、Webサーバー、アプリケーションサーバー、データベース、ストレージに分かれていることが多く、まとめて「オリジン側」と呼びます。入口の見方は一つで足ります。CDNの控えではなく、元を持つ側です。

マコトとピコが、本館サーバーと近くのエッジ分室のつながりを地図台で確認している
エッジに控えがあれば近くから返せますが、必要に応じてオリジンサーバーへ取りに行きます。

マコト

オリジンは本館、エッジは近くの分室、CDNはその全体の仕組みなんだね

ユイ

元と控えを分けるだけで、古い表示の原因も追いやすくなります

元と控えが分かれていると便利な反面、冒頭の「差し替えたのに古いまま」が起きます。見る順番を決めておきます。

更新したのに古いまま?オリジンサーバーとキャッシュを順に見る

画像やCSSを差し替えたのに画面が変わらないときは、元から外へ向かって、この順に見ます。

  1. オリジンサーバーの元ファイルは新しいか。ここが古ければ、CDNの控えを消しても古いものが戻ってくるだけです。
  2. エッジサーバーの控えは新しいか。元は新しいのに控えが古いなら、CDNの管理画面で控えを消す操作(パージ)をします。
  3. ブラウザの控えは新しいか。自分の端末だけ古いなら、ページの再読み込みで直ります。

三つを見ても変わらないときに、ファイル名やURLが変わっていないか、アプリケーションが古い結果を作り続けていないかを疑います。「どこが古いか」を先に決めるだけで、むやみにパージをくり返す時間がなくなります。

サイトが落ちたとき、オリジンサーバーを疑う症状

オリジンサーバーが止まると、見える場所と見えない場所が分かれます。分室に控えがある画像やCSSは返せるのに、新しいページ、ログイン後の画面、APIの返事のように本館が要るものだけ開かない。この症状が出たら、オリジン側が候補です。

確認するときは、返ってこないものを五つに分けます。

  • エッジの控えから返っているもの
  • オリジンへ取りに行く必要があるもの
  • アプリケーションやデータベースが要るもの
  • ログイン状態やCookieが関係するもの
  • DNSやCDNの設定が関係するもの

「サイトが落ちた」と一言でまとめず、どの経路のどの内容が返っていないかを言えると、問い合わせの相手も、直す場所も決まります。

オリジンサーバーを守る考え方:CDNの後ろに置く

オリジンサーバーは元を持つ場所なので、守り方も決まります。CDNを使う構成では、利用者からのアクセスをエッジサーバーで受け、オリジンへ直接つなぐ道を制限します。本館に殺到する負荷を分室で受け止め、本館の住所を外から見えにくくする、という考え方です。

細かい設定は環境ごとに変わりますが、見る項目は同じです。オリジンをどこに置くか、CDNからのアクセスだけ受け付けるか、管理画面をどう守るか、バックアップをどう取るか。サーバーを置く建物はデータセンターとは、借りて使う考え方はクラウドとはで続きます。

オリジンサーバーから順に確かめるワーク

画像を差し替えたのに古い表示が残る場面を思い浮かべ、次の三つを順に声に出してみてください。

  1. オリジンサーバーの元ファイルは新しいか
  2. エッジサーバーの控えは新しいか
  3. ブラウザの控えは新しいか

オリジンサーバーでよくある質問

Q1. 自分のサイトのオリジンサーバーは、どれですか?

サイトのファイルを置いているサーバーです。レンタルサーバーやクラウドの仮想マシンにファイルを置いているなら、それがオリジンで、CDNはその前に立つ分室です。

Q2. エッジサーバーが新しければ、オリジンは古いままでもいいですか?

いいえ。控えには期限があり、切れると分室は本館へ取りに行きます。そのとき本館が古ければ、古いものが全体へ広がります。

Q3. オリジンが新しいのに、古い表示が出ることはありますか?

あります。エッジサーバーかブラウザに古い控えが残っているときです。前の節の2と3を見ます。

古い画像が直らないときは、オリジンサーバーから順に見る

冒頭の「差し替えたのに古いまま」に戻ります。古い画像が残っている場所は、オリジンの元ファイル、エッジの控え、ブラウザの控えの三つしかありません。元から順に見れば、どこで止まっているかが分かります。漫画でイトが丸と三角の札を分けたのと同じことです。

次にサイトのファイルを差し替えるときは、先にオリジンのファイルが新しいことを確かめ、それからCDNのパージ、最後に自分のブラウザの再読み込み、の順でやってみてください。分室の仕組みをもう少し追うなら、エッジサーバーとはとCDNとはが続きです。

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TERM PRIMER

オリジンサーバー|この記事で使った言葉

オリジンサーバー
元のデータを持っている中心のサーバー。CDNはここからデータを受け取ることがあります。
エッジサーバー
利用者に近い場所でデータを返すサーバー。CDNで表示を速くするために使われます。
CDN
世界中の近い場所から画像や動画などを届けやすくする配信ネットワークです。
キャッシュ
一度使ったデータを一時的に保存し、次に速く使えるようにするしくみです。
HTML
Webページの文章や見出し、画像の位置など、ページの骨組みを書くための言葉です。
API
アプリやサービス同士が決まった形でデータをやり取りするための入口です。

LAB WHITEBOARD

オリジンサーバーを一文で説明してみよう

「オリジンサーバーを「元を持つ本館」、エッジサーバーを「控えを返す分室」と言い分け、更新が反映されないときにオリジン→エッジ→ブラウザの順で見る、と自分の言葉で言える。」を、いまの自分の言葉で一文にしてみてください。途中の説明でも大丈夫です。

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